オンラインカジノの攻略法には様々なものがありますが、フィボナッチ数という数列を使った賭け方があるのをご存じでしょうか?数列というと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、フィボナッチ数列を使ったベッティングは全く複雑ではありません。むしろ、賭けについて考える手間を省いてくれる便利な攻略法です。今日はこのフィボナッチ数列を使ったカジノ攻略法、フィボナッチ法について分かりやすく解説していきましょう。
フィボナッチ数列とは?
ここではフィボナッチ、フィボナッチ数列という言葉を初めて聞く人のために、基礎知識から詳しく説明していきます。
フィボナッチ数列法は、ルーレットやバカラのように「勝ちか負けか」「偶数か奇数か」といった2択のカジノゲームでよく使われる方法です。フィボナッチ数列を使うことで、損失を減らしたり、利益を増やしたりすることができると言われています。
ではまず、フィボナッチ数列の説明から始めましょう。
簡単にいうと、フィボナッチ数列とは、0、1、1、2、3、5、8、13、21、34…という数の並びのことです。実はこの数列、隣り合う数字の和が次の数字になっています。
例えば、34という数字は、13+21=34という形で出力されています。同様に、34の次の数字を知りたければ、21と34を足せばいいということになります。21+34=55ですから、34の次の数値は55ということです。賭けたり割ったりするわけではなく、隣り合った数字を足すだけですので、まったく難しくないですよね。
フィボナッチ数の漸近式
2つの初期条件を用いたインクリメント式は以下の通りです。
Fnをフィボナッチ数9番目とします。すると、Fnは再帰的に次のように表せます。
F0 = 0, F1 = 1
Fn+2 = Fn+Fn+ 1 (n ≥ 0)
これがフィボナッチ数列を求める式です。
フィボナッチ数と自然
実は、軟体動物や花など、自然界にはこのフィボナッチ数列の法則に則って並んでいるものがあるのです。花びらの枚数を例にとります。フィボナッチ数に応じて花びらの枚数が増えていくのがわかると思います。
3 エンレイソウの花、スズラン、アイリス。
5 花 サクラソウ、野バラ、オダマキ、キンポウゲ、イポマイン。
8 コスモスの花、サングイナリア。
13 花 コーンフラワーマリーゴールド、シネラリア。
21 花 チコリ、巨大なホグワーツ。
34 上布の花 菊、オオバコ。
55 花 Eupatorium spp.
また、フィボナッチ数の隣り合う数字が黄金比(1:1.618)に近づくというのは、とても不思議な法則です。
レオナルド・フィボナッチ
ところで、なぜこの数列がフィボナッチ数列と呼ばれているのでしょうか。ちょっと気になるところですよね。少し寄り道をして、フィボナッチ数列の名前の由来についてお話しましょう。フィボナッチ数、フィボナッチ数列というのは、数学者レオナルド・フィボナッチにちなんで名づけられたものなのです。こういうと、レオナルド・フィボナッチがフィボナッチ数列の発明者だと思う人が多いはずです。しかし、予想に反して、フィボナッチ数はフィボナッチが発明したわけではありません。ヨーロッパにこのシークエンスを紹介したのが、フィボナッチだったのです。
レオナルド・フィボナッチは、中世ヨーロッパで活躍した数学者でした。エジプトやギリシャに渡り、アラブの数学者から数学を学び、帰国後に『算術書』を出版したのです。19世紀にはいって、この数列が着目されたとき、『算術書』をヨーロッパに紹介したフィボナッチの名をとって「フィボナッチ数列(フィボナッチ数)」と呼ばれるようになったのです。
フィボナッチ数列方式とカジノ
では、再び数列の話に戻りましょう。フィボナッチ数列法は、カジノベッティングでもよく使われる手法です。負ければ負けるほど、ベット額を増やしていきます。勝つ確率が50%のゲームでは、負けるたびに勝つ確率が上がっていくからです。つまり、フィボナッチ数列の手法は、負けても損失を取り戻せるという考えに基づいているのです。しかし、実際のゲームでは、何ゲームも続けて負けることがあり、常にベット額を増やすことはできません。
フィボナッチ数列法はルーレットをプレイするときによく使われますが、バカラやブラックジャックでもフィボナッチ数列法を取り入れて賭けをすることができます。カジノゲームをプレイしていると、ついつい夢中になりがちです。次こそ、次こそと思って大量のチップを賭け、挙げ句、全部負けてしまった…ということもあるかもしれません。
フィボナッチ数列の方法に従ってベットすることで、安心してゲームを進めることもできます。後で詳しく説明しますが、フィボナッチ数列法を応用することで、『ゲームに負けても損失を抑えられ、勝てば勝つほど配当が大きく増える』ようにゲームを管理することができるのです。こうした特徴から、カジノゲーム自体が好き、カジノの雰囲気が好き、特に稼げなくても、カジノのテーブルでできるだけ長く過ごしたいというようなカジノ遊びが好きな人におすすめの方法といえます。
フィボナッチ数列を利用したカジノでの賭け方
では、実際にフィボナッチ数列方式でカジノゲームをプレイする方法を見ていきましょう。
0、1、1、2、3、5、8、13、21、34・・・の数列に従ってベットしていきます。0は無視して、1からスタートです。そして、負けた場合は、1、1、2、3、5、8、13、21、34…のフィボナッチ数列に従ってベットを増やします。勝った場合は、最初の1に戻ってやり直します。これを繰り返してゲームを進めていくのがフィボナッチ数列の手法です。ゲームはルーレットのように「赤」と「黒」のどちらかを選び、「赤」に賭け続けるという構造になっています。当たる確率は50%で、当たると報酬が2倍になります。
最初に1ドル賭けた時点で負けると、合計1ドルの損失。
2回目は1ドルを賭けて負ける。合計2ドルの損失。
3回目は2ドルを賭けて負ける。合計4ドルの損失。
4回目は3ドルを賭けて勝ちます。これで利益の合計は2ドルになりました。
5回目は1ドルを賭けて負ける。その結果、合計で1ドルの利益を得ることができました。
ごくごく単純化すると、ゲームの流れはこんな感じです。フィボナッチ数列法を使った賭け方のイメージは伝わったでしょうか?
フィボナッチ数列法に関する注意事項
カジノの実際のテーブルでは、各テーブルごとに1ゲームに賭けることのできる最低額と最高額が決められています。いわゆる「テーブルリミット」と呼ばれるものです。最低ベット額が1ドルのテーブルもあれば、50ドルのテーブルもあるのです。
フィボナッチ数列方式で賭ける場合、予算に応じたテーブルを選ぶ必要があります。例えば、1ドルから始めて5回連続で負けた場合、5回目のベットで5ドルを賭けます。50ドルから始めた場合、5回連続で負けた場合は、すでに5回目のベットで250ドルを賭けなければなりませんよね?テーブルリミットの低いテーブルだと、この時点で次は賭けられないのです。
フィボナッチ数列法のメリット
それぞれの戦略手法にはメリットとデメリットがあります。まず、フィボナッチ数列法の長所を見てみましょう。
- 連敗しても、次で勝てば負けた分を取り戻せる
- 連勝後に負けても損失が出ない
フィボナッチ数列法のデメリット
次にデメリットについて見ていきましょう。
- 連敗が長く続くと、損失の合計が膨大になる
- 連勝しても稼ぎは大きくならない
- 勝ちと負けが交互に現れると、効果がない
- テーブルリミットに達すると効果が出るまでプレイを続けられない
このように、フィボナッチ数列法のデメリットは、連敗に弱い点と連勝に旨味がない点です。しかも、テーブルリミットというカジノ側の設定に左右される部分があるなど、「効果が出ない」シチュエーションが少なからずあるのです。
実際、ルーレットなどでは、10回以上連続で負けること(連続で赤なら赤が出ること)など、珍しくありません。そのとき、損失はどうなるのでしょう?ざっと計算してみましょう。
1+1+2+3+5+8+13+21+34+55 = 143
さらに5回連続で負けた場合(15連敗)。
1+1+2+3+5+8+13+21+34+55+89+144+233+377+610 = 1,596
このように、負けた回数が多いほど、当然、賭け金も損失も大きくなっていきます。テーブルリミットまで負け続けると、その時点で十分な資金があったとしても、システム上、フィボナッチ数列に従った金額を賭けることができなくなる可能性が高くなるのです。テーブルリミットはフィボナッチ数列法の成否を左右する要素。プレイを始める前に、自分のテーブルのテーブルリミット(最高額)を確認することを強くお勧めします。
フィボナッチ数列のオンラインカジノへの応用
とはいえ、フィボナッチ数列法は、オンラインカジノに適用可能なベッティングシステムです。ここでは、3つの適用方法を紹介します。
勝ったらフィボナッチ数に従ってベットを増やす方法
先ほど、フィボナッチ数列法で賭ける場合、基本的に勝ったときにベット額を増やさないということを説明しました。しかし、フィボナッチ数列法では、ベット額を増やすこともできます。勝ち続ける限り、フィボナッチ数列に従ってベット額を増やしていくのです。負けた場合は、賭け金を最初のレベル1に戻します。
デメリットは、連勝中は利益が急激に増えるものの、連勝後の損切りによる損失が大きくなることです。ですから、この方法を使うには、どこで止めるかがポイントになります。
単純化するなら、あるゲームの勝敗確率が50%で5敗の場合、次のゲームの勝率は25%、その次のゲーム(3連勝)の勝率は12.5%となります。連勝中、どこでベットを増やすのを止めるかはあなた次第です。上記の数字を見て、どう思われますか?多くのプロは、2~3連勝するまではベット数を増やすのが賢明だと考えています。
ただし、2~3回連続で勝った場合は、必ず元のベット額に戻してください。この手法で利益を上げることが期待できるのです。もちろん、一定のリスクはあるので、できるだけ損をしたくないという人は、やらないほうがいいかもしれませんね。
フィボナッチ数列法と他の攻略法との併用
フィボナッチ数列法以外にも、マーチンゲール法、ダランベール法、ココモ法、10パーセント法、モンテカルロ法といったカジノで使える攻略法があります。これらの方法を併用したり、他の方法の良いところをミックスしたりすることで、自分だけのオリジナルなベッティングシステムを開発することができます。
ここでは簡単に、ダランベール法を取り入れたフィボナッチ数列の手法を紹介します。ダランベール法とは、フランス人ダランベールが考案した非常にシンプルなベッティングシステム。勝ったときにベットを1つ減らし、負けたときにベットを1つ増やします。負けたときにベット額を増やすという点では、フィボナッチ数列方式に似ているので併用に向いているのです。
以下では、フィボナッチ数列法とダランベール法を併用して、ゲームを進める方法を紹介します。まずダランベール法で賭け、次にフィボナッチ数列法に切り替えます。ダランベール方式からフィボナッチ法への切り替えポイントは、ダランベール方式でベットして当たりが10回発生したときです。この場合、次回も勝てる確率が低いことを見越して、フィボナッチ数列方式に切り替えます。ここでも、モノを言うのは損切のポイントだということを覚えておいてください。
次に、モンテカルロ法を取り入れたフィボナッチ数列法。モンテカルロ法はパーレー法や逆パーレー法と並んで最も有名な投資攻略法のひとつ。起源は諸説ありますが、モンテカルロでこの方法を使いカジノを破産させたハイローラーがいたという話がまことしやかに伝えられています。
モンテカルロ法では、まず1、2、3の3つの数字を書き出し、1と3(右端と左端の数字)を足した金額(1+3=4)を賭けることになります。
【勝った場合】
一番右と左端(この場合1と3)を消去し、真ん中の数字が2だけになりました。真ん中の数字が1つだけになったらまた最初に戻り、1+3 = 4を賭けます。
【負けた場合】
負けた数字を書き出します。1、2、3、4と、右端と左端の数字を足して、もう一度金額を入れる。この場合、1+4=5となります。
このように、モンテカルロ法で賭けて、10回連続で当たったらフィボナッチ数列法に移行するのです。10回連続で勝つことはなかなかありませんが、チャンスがあれば一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
フィボナッチ数列法まとめ
フィボナッチ数を使ったカジノでの賭けについてご紹介しました。 自然界に見られる不思議なフィボナッチ数は、隣り合う数の比率が黄金比となるカジノでも有効であることがお分かりいただけたかと思います。とはいえ、フィボナッチ数列法は、基本的にガツガツしないでプレイするのが似合っています。熱くなって勝ちにいくと失敗する可能性が高いので、メンタルに気を配りながら利用して下さい。一定の予算と時間を決めて、ゆったりベットするときに試してみるのがおすすめです。ゲームとしては、スタンダードなルーレットなどが一番楽しめるでしょう。ライブカジノのおすすめリストから、肌の合いそうなディーラーを見つけて下さいね。