今回のテーマはポーカーのオールイン。ポーカーは世界中にプレイヤーを有する人気ゲーム。もちろん、オンラインカジノでも大人気で、どのオンラインカジノでも、いくつものポーカーテーブルやポーカーのライブカジノが用意されています。テキサスホールデムやカジノホールデムの人気テーブルは、いつも大盛況です。
そんなポーカーファンにとって、一度はやってみたいのが、オールインではないでしょうか。
ポーカーファンの皆さんは、オンラインカジノでポーカーに興じている時、
「オールインを使って勝ちたいけど、タイミングがわからない」
「オールインして、全ての資金を失ったらどうしよう」
と思ったことありませんか?勝てば爽快感のある勝ち方なので、続くゲームでも勢いに乗れそうです。逆に、失敗すると後がないという大きなリスクも付いてきます。
ポーカーは対戦相手との駆け引き、心理戦を特徴とするゲームです。オールインをうまく使えば、ゲームを自分にとって有利に進められます。しかし、タイミングを間違うと精神的なダメージも大きいため、正しく使うことが大前提。
そこで、今回は、オンラインカジノでも使えるオールインについて、初心者ユーザーの方にも分かりやすく解説していきます。オンラインカジノでも使えるポーカーのオールインとは何か、オールインの概要や計算方法を説明、オールインをする効果的なタイミングも紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
正しい知識を身に付けて、オールインを使いこなせるようになれば、ポーカーの楽しみも100倍になりますよ!
オールインって一度やってみたいけど、怖くてオンラインカジノではやったことないんですよね。
怖いと思うのは、オールインの意味を正確に理解していないからだよ。まずは、オールインを正しく理解することから始めよう!
ポーカーにおけるオールインとは?
オールインとは、手持ちのチップを全てベットすることです。まず、大前提として、ポーカーでは他のプレイヤーがベットしたチップと同額、または同額以上をベットしなければ勝負ができません。しかし、オールインは手持ちのチップが相手のベットより少なくても、ゲームに参加できるのが特徴です。
なお、オールインしたプレイヤーは、ベットやフォールド(ラウンドから降りる)ができないため、自動的にショーダウン(カードを公開して決着をつける)まで残ります。フォールドをしない他のプレイヤーは、通常通りプレーを続けるのを見ているだけです。ここが、精神的にキツイ部分ですね。
しかし、一方で、オールインはポーカーの手のなかでも最も相手をフォールドさせやすいアクションです。オールインされた相手は、勝負を続けるかフォールドするかを選ばなければならず、リスクの高い勝負は避ける傾向にあるからです。オールインがうまくなれば、重要な局面で相手にプレッシャーをかけて、利益を増やすことができるのです。
なるほど!オールインするときはプレッシャーがかかりますが、オールインしてしまうと、今度は相手の方にプレッシャーを与えることが出来るんですね。
その通り。まさに駆け引きの妙が生きる場面で、ポーカーの醍醐味ともいえる。
ポーカーでオールインするタイミングは?
オールインはコール(相手のベットと同額のベットをする)ができないときに使うのが一般的。つまり、他に手がないときですね。しかし、他のタイミングでも使うことで、ゲームの流れをよい方向に持っていくことも可能です。ここでは、どのような場面でオールインを使えばよいのかを解説します。オンラインカジノで使いたい方も、ぜひ覚えておいてくださいね。
強いハンドを持っている場合
手札が強く勝負したいけど、チップが足りないときにオールインをすると有効です。強い手札を持っていても、手持ちのチップが少ないと勝負ができません。しかし、オールインならゲームの継続ができ、さらにチップを増やせる可能性もあります。
ただし、自分のチップが相手よりも多いときに強い手札が揃った場合は、すぐにオールインしないほうが得策です。オールインすると手札の強さを警戒されて、他のプレイヤーがフォールドしてしまう可能性があります。
そのため、まずはレイズ(相手のベットよりも高額なベットをする)などで賭け金を吊り上げるとよいでしょう。ちなみに、賭け金を吊り上げて相手の資金を出させることを「バリューベット」といいます。賭け金が十分増えた後にオールインをしかけ、相手がのってくればこっちのものです。
自分のチップが相手より多い場合
自分のチップが相手より多いときにオールインをするのも効果的です。なぜなら、相手も同額のチップを賭けなければいけないからです。ただし、ポーカーは複数のプレイヤーで勝負することが多いため、使いどころが難しいといえます。そのため、1対1の勝負の際に有効な手段のひとつです。
弱いハンドで戦略的に勝ちたい場合
手札が弱いときに、あえてオールインをしかけるのも戦略のひとつ。これはオールインという強気なアクションを逆手にとった作戦です。オールインすると、他のプレイヤーは「かなり強い手札を持っているに違いない」と警戒するので、フォールドさせることができます。いわゆるブラフです。
ただし、相手がブラフを見破って勝負にのってくることもあるので、大きなリスクを伴う戦略です。そのため、相手に自分の手札が弱いと伝わらないようにふるまうことが大切です。相手の心理や行動パターンを読み、自分が有利になるように進めましょう。
ポーカーのオールインのチップ配分方法
オールインで勝利した場合のチップ配分方法について解説します。さまざまなケースが考えられるので、1対1でオールインがあった場合と複数のプレイヤーでオールインがあった場合に分けて解説しますね。
1対1でオールインした場合
まず、オールインしたチップが相手のチップと同額だった場合は、どちらが勝っても平等なので、勝者の総取りになります。例えば、AさんとBさんのチップが500円ずつであれば、勝ったほうが1,000円を獲得します。
では、相手より少ないチップでオールインして勝った場合はどうなるのでしょうか。相手のチップを全て受け取ると不公平になりますよね。そのため、相手のチップは自分がオールインしたチップと同額だけを残し、それ以上は返却します。
例えば、Bさんが1,000円を賭けているときに、Aさんが500円を賭けてオールインして勝った場合は、Bさんの500円だけを受け取り、トータル1,000円を獲得できるということです。
複数のプレイヤーによるオールインがあった場合
1対1とは異なり、複数のプレイヤーがオールインした場合は、チップの管理や配分がさらに複雑になります。そのため、ディーラーはメインポットとサイドポットと呼ばれる場所を用意してチップを管理します。
例えば、4人でプレーしているときに、2人がオールインしたケースで解説しましょう。
まず、Aさんが3,000円をベットしました。
メインポット | サイドポット | |
Aさん | 3,000円 | – |
Bさん | – | – |
Cさん | – | – |
Dさん | – | – |
次にBさんが2,000円でオールインしました。
メインポット | サイドポット | |
Aさん | 3,000円 | – |
Bさん | 2,000円 | – |
Cさん | – | – |
Dさん | – | – |
続いて、Cさんも2,500円でオールインしました。複数のプレイヤーがオールインしたので、サイドポケットを使います。
メインポット | サイドポット | |
Aさん | 2,000円 | 1,000円 |
Bさん | 2,000円 | – |
Cさん | 2,000円 | 500円 |
Dさん | – | – |
最後のDさんがAさんの3,000円に対してコールしました。Aさんのチップと同様、メインポットに2,000円、サイドポットに1,000円を置きます。
メインポット | サイドポット | |
Aさん | 2,000円 | 1,000円 |
Bさん | 2,000円 | – |
Cさん | 2,000円 | 500円 |
Dさん | 2,000円 | 1,000円 |
上記が最後のベッティングが終わった際の状態です。ここでショーダウンを迎えた場合の、それぞれの配当を解説します。
Aさんが勝った場合
Aさんは最高額を賭けているので、メインポットとサイドポットを合わせた総額10,500円を獲得できます。
Bさんが勝った場合
Bさんは4人のなかで最も少ない2,000円しか賭けていないので、メインポットの総額8,000円だけを獲得できます。サイドポットのチップは残りのプレイヤーのなかから、勝った人が受け取れます。
Cさんが勝った場合
Cさんが勝った場合、まずはメインポットの8,000円が総取りとなります。サイドポットはCさんの賭け金500円に合わせて、AさんとDさんから500円ずつ受け取れるので1,500円を獲得。したがって、Cさんはメインポットとサイドポットを合わせた9,500円を獲得できます。
Dさんが勝った場合
DさんもAさんと同じく、最高額を賭けているため、メインポットとサイドポットを合わせた総額10,500円を獲得できます。
ケーススタディ: ポーカーのオールインを実話から検証
ここでは、実際にポーカーの試合で起きた事例を分析して、オールインを検証してみましょう。
プロ トーナメントの有名なオールインを分析
ポーカーのトーナメントを見ていると、さまざまな場面で迷わずオールインするプロを見かけます。「なぜプロはそんなに早く決断して、オールインできるの?」って思いますよね。実はポーカーのプロはオールインするかどうか迷った際、判断するための手札の基準を持っています。
その判断に使うのが「ハンドレンジ表」。ハンドレンジ表とは配られる2枚のカードの組み合わせを一覧表にしたもので、ハンドレンジ表を見るだけで、どの手札で参加すべきかが一目でわかります。
下記表がハンドレンジ表です。カードは52枚あるので、組み合わせは1326通り。しかし、ハンドレンジにおいては、違う柄の組み合わせをオフスーテッドといい、省略されて記載されます。そのため、ハンドレンジ表は169通りになります。
【ハンドレンジ表】
AA | AKs | AQs | AJs | ATs | A9s | A8s | A7s | A6s | A5s | A4s | A3s | A2s |
Ako | KK | KQs | KJs | KTa | K9s | K8s | K7s | K6s | K5s | K4s | K3s | K2s |
AQo | KQo | QJs | QTs | Q9s | Q8s | Q7s | Q6s | Q5s | Q4s | Q3s | Q2s | |
AJo | KJo | QJo | JJ | JTs | J9s | J8s | J7s | J6s | J5s | J4s | J3s | J2s |
ATo | KTo | QTo | JTo | TT | T9s | T8s | T7s | T6s | T5s | T4s | T3s | T2s |
A9o | K9o | Q9o | J9o | T9o | 99 | 98s | 97s | 96s | 95s | 94s | 93s | 92s |
A8o | K8o | Q8o | J8o | T8o | 98o | 88 | 87s | 86s | 85s | 84s | 83s | 82s |
A7o | K7o | Q7o | J7o | T7o | 97o | 87o | 77 | 76s | 75s | 74s | 73s | 72s |
A6o | K6o | Q6o | J6o | T6o | 96o | 86o | 76o | 66 | 65s | 64s | 63s | 62s |
A5o | K5o | Q5o | J5o | T5o | 95o | 85o | 75o | 65o | 55 | 54s | 53s | 52s |
A4o | K4o | Q4o | J4o | T4o | 94o | 84o | 74o | 64o | 54o | 44 | 43s | 42s |
A3o | K3o | Q3o | J3o | T3o | 93o | 83o | 73o | 63o | 53o | 43o | 33 | 32s |
A2o | K2o | Q2o | J2o | T2o | 92o | 82o | 72o | 62o | 52o | 42o | 32o | 22 |
【ハンドレンジ表の見方】
記号 | 意味 |
T | トランプの10 |
s | スーテッド(同じ記号) |
o | オフスート(異なるマーク) |
AA | Aのカードが2枚 |
なお、ハンドレンジ表には、いくつかの種類があります。例えば、自分の前のプレイヤーがすべてフォールドしている状態で参加するのか、あるいはすでに他のプレイヤーがコールあるいはレイズしているのかによって、取り得るアクションは異なります。
そのため、最初のアクション(オープンレイズ)をする場合のハンドレンジ表や、リレイズする場合など、複数のハンドレンジ表があるのです。全ての種類を頭に入れるのは大変なので、ポーカー初心者はオープンレイズするためのハンドレンジ表を覚えましょう。
下記のハンドレンジ表はUTGに座っているプレイヤー用で、赤文字はオールインしても勝ちやすい手札です。UTGとは、ゲームがスタートした際に最初にチップを賭けるプレイヤーを指します。
AA | AKs | AQs | AJs | ATs | A9s | A8s | A7s | A6s | A5s | A4s | A3s | A2s |
Ako | KK | KQs | KJs | KTa | K9s | K8s | K7s | K6s | K5s | K4s | K3s | K2s |
AQo | KQo | QJs | QTs | Q9s | Q8s | Q7s | Q6s | Q5s | Q4s | Q3s | Q2s | |
AJo | KJo | QJo | JJ | JTs | J9s | J8s | J7s | J6s | J5s | J4s | J3s | J2s |
ATo | KTo | QTo | JTo | TT | T9s | T8s | T7s | T6s | T5s | T4s | T3s | T2s |
A9o | K9o | Q9o | J9o | T9o | 99 | 98s | 97s | 96s | 95s | 94s | 93s | 92s |
A8o | K8o | Q8o | J8o | T8o | 98o | 88 | 87s | 86s | 85s | 84s | 83s | 82s |
A7o | K7o | Q7o | J7o | T7o | 97o | 87o | 77 | 76s | 75s | 74s | 73s | 72s |
A6o | K6o | Q6o | J6o | T6o | 96o | 86o | 76o | 66 | 65s | 64s | 63s | 62s |
A5o | K5o | Q5o | J5o | T5o | 95o | 85o | 75o | 65o | 55 | 54s | 53s | 52s |
A4o | K4o | Q4o | J4o | T4o | 94o | 84o | 74o | 64o | 54o | 44 | 43s | 42s |
A3o | K3o | Q3o | J3o | T3o | 93o | 83o | 73o | 63o | 53o | 43o | 33 | 32s |
A2o | K2o | Q2o | J2o | T2o | 92o | 82o | 72o | 62o | 52o | 42o | 32o | 22 |
ハンドレンジ表を覚えると、「勝率の高い手札でゲームに参加できる」「他のプレイヤーをゲームから降ろせる」「他のプレイヤーの手札を推測できる」などのメリットがあります。
ハンドレンジはポーカーをプレイするうえで、重要な要素で勝敗に大きく関わります。ハンドレンジ表を覚えるのは大変ですが、オンラインポーカーなら表をチェックしながらプレイできるので、少しずつ覚えるようにしましょう。
トッププレイヤーの成功したオールインから学ぶ
トッププレイヤーの成功したオールインといえば、トムドワン選手がビッグブラフで5,000万円を賭けて勝利を掴んだ試合が有名です。オールインしたときのトムドワン選手の手札は「72o」で、実際は相手のジョージ選手のほうが強い役を完成していました。
しかし、トムドワン選手が高額チップでオールインをしたため、きっと強い役を持っているに違いないと判断したジョージ選手。長い時間をかけて考えた末、最終的にフォールドしてしまいます。
ここまで高額なブラフは少ないかもしれませんが、プロでもブラフのオールインを戦略のひとつとして使用します。ポーカーの手札はディーラーが公平に配るため、運によって決まるのが特徴。そのため、役の弱い手札が配布されることも多々あります。
しかし、ポーカーが強いプレイヤーは、手札が弱くてもブラフを使ってポットを獲得することが可能です。ブラフをする際は、自分が弱い手札を持っていることを相手に気づかれないことが大切。ブラフがうまくなりたい方は、相手との心理戦に勝てるように勝負を重ねて経験を積みましょう。
ポーカーで相手にオールインされたときの対応戦略
ここでは、相手からオールインされたときの対応戦略を解説します。自分の手札が強い場合と弱い場合に分けて解説するので、参考にしてみてくださいね。
オールインで負けそうなときはフォールドを考える
自分の手札が弱い場合は、フォールドを考えるのが基本。無理をする必要はなく、自分のチップを減らさないことが大切です。手札の強さがわからないときは、ハンドレンジ表などで確認しましょう。
勝てる可能性が高い場合はオールインを考える
勝てる可能性が高い手札を持っている場合は、オールインを考えましょう。例えば、自分の手札がAAで、共通カードにもAがある場合は勝てる可能性大です。オールインはハイリスクハイリターンのアクション。リスクはありますが、オールイン勝負に勝てば大量のチップを獲得できます。
まとめ
今回はオンラインカジノでも使えるポーカーのオールインについて紹介しました。オールインはタイミングよく使えば、勝利を呼び込める重要なアクションです。手札が強いときにチップが少なくても、オールインを使えば勝負可能。手札が弱いときでもブラフとして有効に使えます。何より、オールインでの勝利には爽快感があります。オールインを使いこなし、オンラインカジノのポーカーを楽しんでください。
ポーカーには色々な種類があり、オンラインカジノでも、人気の高いテキサスホールデムやテキサスホールデムのカジノ版、カジノホールデムを始めとする様々なポーカーを楽しむことが出来ます。オンラインカジノでテキサスホールデムやカジノホールデムをプレイする場合は、プレイヤー同士ではなく、ディーラーを相手にプレイすることになります。人気のライブカジノで、今回のレッスンを参考に、一段上のポーカーゲームを楽しんでくださいね。
こうして説明をきくと、面白いですね!今度こそ、オンラインカジノのポーカーで使ってみようと思います!
オンラインカジノの場合はディーラー相手となるから、使い方を間違えないようにね。ディーラーとの相性もあるし、ポーカーはほとんどすべてのオンラインカジノでプレイできるので、いくつか試して、自分がプレイしやすいテーブルを見つけると良い。