今回のテーマは、ギャンブルの年齢制限です!日本からアクセスできるギャンブルには様々な種類があり、それぞれに参加できる年齢の制限があります。
そこで、この記事では、主要なギャンブルに参加できる年齢制限について、分かりやすく解説していきます。
「競馬の馬券は18歳から買っても良い?」
「大学生がギャンブルをするのは違法?」
「パチンコは何歳から遊べるの?」
こんな疑問を持っている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
今回はギャンブルに興じる年齢制限について解説するよ。
線引きが難しいんですよね。僕は小学生の頃から兄貴とポーカーしてたけど、違法になるのかなぁ・・・
まあまあ。ゆっくり教えていってあげるよ。
よろしくお願いします!
ギャンブルにはなぜ法的に年齢制限があるのか?
ひとことでギャンブルと言っても、色んな種類があります。ロトや宝くじなど、街なかで日常的に目にするものもあるため、年齢制限が気になるところ。確かに、ギャンブルは種類ごとに始められる年齢が規制されていますので、賭けを始める前にこの制限を頭にいれておく必要があります。
ギャンブルのできる年齢が制限されている大きな理由は、若年層が利用すると依存する可能性が高いと言われているからです。ギャンブルの多くは、人間の射幸性を煽るような性質を持っています。そのため、成長過程にある青少年が常習的にギャンブルをすると、コントロールがきかなくなって、賭け事に依存しやすくなると考えられるのです。
また、年齢制限には、犯罪抑止の意味もあります。ギャンブルはお金を賭けるため、歯止めの効かなくなった若い依存症プレイヤーが犯罪に走る可能性も否定できないからです。ギャンブル依存症は、1度かかってしまうと改善することが非常に難しく、若年層であればあるほど、いったん依存症になってしまった際に抜け出すことが困難になります。
そこで、ギャンブルを楽しめるのは賭け事への依存をある程度コントロールできる「成年」に達してからと規定されているわけですが、「成年」の線引きが国や地域、また、賭け事のジャンルによって少しずつ違っているのです。
各国の年齢制限、歴史的変遷
海外でも、日本と同じように、ギャンブルに興じることのできる年齢には制限があります。アメリカは州によって違い、18歳からプレイできる州もあれば、21歳にならないとプレイできない州もあるなど、さまざまです。
また、マカオでは21歳以上、ギリシャでは23歳以上と、制限年齢の下限が高めの国々もあります。
このように、国や地域によって違いはあるものの、全般的に、ギャンブルを始められる年齢の下限が上がる傾向にあるといえるでしょう。ギャンブルに関する年齢制限の歴史を辿ってみると、以前は18歳以上であれば、ギャンブルをプレイできるとしていた国でも、年齢制限が上がってきています。
例えば、オーストラリアでは、これまで18歳以上であれば、ギャンブルは問題ないとしていました。しかし、2023年に入り、18歳でギャンブルをプレイできる状況は改めるべきだとの意見も出てきています。日本でも、成年年齢は20歳から18歳に引き上げられたものの、競馬や競輪などの公営ギャンブルは依然として20歳にならなければ賭けられません。
主なギャンブルの年齢制限
ギャンブルができる年齢はジャンルごとに異なりますので、まずは以下の表で、主だったギャンブルの年齢制限を確認しておきましょう。
ギャンブル名 | 年齢 | 依拠する法律 |
競馬 | 20歳以上 | 競馬法 |
オートレース | 20歳以上 | 小型自動車競争法 |
競輪 | 20歳以上 | 自転車競技法 |
競艇 | 20歳以上 | モーターボート競争法 |
宝くじ | 年齢制限なし | 当選金付証票法 |
サッカーくじ | 19歳以上 | スポーツ振興投票の実施等 に関する法律 |
ブックメーカー | 18歳以上(サイトにより違 いあり) | 運営会社所在国の法律 |
オンラインカジノ | 18歳以上(サイトにより違 いあり) | 運営会社所在国の法律 |
オンラインポーカー | 18歳以上(サイトにより違 いあり) | 運営会社所在国の法律 |
オンライン麻雀 | 18歳以上(サイトにより違 いあり) | 運営会社所在国の法律 |
パチンコ・パチスロ | 18歳以上 | 風俗営業等の規制及び業務 の適正化等に関する法律 |
0歳からできるギャンブル
ここからは制限年齢ごとに遊べるギャンブルを紹介します。ギャンブルができる年齢は、種類ごとに個別に定められています。まずは0歳からできるギャンブル、つまり、年齢制限のない賭け事を確認しておきましょう。
くじ・おみくじなど
多少なりともギャンブル性のあるもので、年齢制限に関係なく0歳からできるギャンブルは、様々な形態のくじです。
日本では以下のような宝くじが発売されています。
- ドリームジャンボ宝くじ
- サマージャンボ宝くじ
- 全国くじ
- ロト6
- ナンバーズ
他にも、さまざまな種類の宝くじが用意されており、スーパー、コンビニ、ショッピングモールなどの販売所で購入可能です。
宝くじ法(年齢制限)
宝くじの販売に関して、「当選金付証票法」と呼ばれる法律が定められています。ここには細かく、宝くじを販売する時の注意事項が記載されている法律ではありますが、購入可能な年齢に関する記述はありません。そのため、宝くじ売り場で購入する際は、特に年齢関係なく購入することができます。
ただし、最近では販売所で、自主的に規制を行っていることもあるので、販売所によっては、18歳未満だと購入できない場合もあるでしょう。
また、宝くじはオンラインでも購入可能なのですが、こちらは20歳以上が購入できる仕様になっています。20歳未満ではアカウント登録をしても、購入できないため、お気を付けください。
18歳からできるギャンブル
日本では2022年から成年年齢が18歳に引き下げられました。つまり、日本では18歳をもって「成年」とみなされるということです。ギャンブルにおいても、殆どの種類の賭け事が18歳から参加可能です。18歳から興じることのできるギャンブルにはどんな種類があるのか、確認していきましょう。
パチンコ・パチスロ
日本の場合、くじ以外で18歳になると出来るようになるギャンブルの代表が、パチンコやパチスロです。
日本人にとってパチンコは一番身近なギャンブル。コロナ禍で減少傾向にあるとはいえ、どの都道府県にも、かなりの数のパチンコ・パチスロのホールがあります。ギャンブルできる年齢になった際、堂々とパチンコ屋に入ってみたという人も少なくないでしょう。
パチンコ・パチスロの機械へお金を投入することで遊べるため、他のギャンブルよりも、始める際のハードルは低いと言えるでしょう。
パチンコ・パチスロに関する法律(年齢制限)
第二十二条 風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならない。五 十八歳未満の者を営業所に客として立ち入らせること 引用元:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 |
パチンコ・パチスロ店の営業に関しては、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律により、年齢規制がかけられています。風営法の第22条の5項に、18歳未満の者を客として立ち入らせてはならないと定められており、禁止行為とされています。
オンラインカジノ
オンラインカジノは、運営している会社が所在している場所の法律により、遊べる年齢が変わります。日本には、現状、オンラインカジノに関する法律がないため、オンラインカジノに定められている年齢制限を超えていれば、ギャンブルをプレイできるでしょう。
オンラインカジノ法(年齢制限)
2.1.2 18歳以上、もしくはユーザーの居住地に適用される司法管轄区の法律で規定されているギャンブルが可能な成人年齢以上であること。 引用元:ミスティーノ利用規約 |
上に挙げたのは、人気オンラインカジノのミスティーノの利用規約です。
オンラインカジノに関する法律は、国ごとに違うため、18歳以上で利用できるオンラインカジノもあれば、21歳以上でないと遊べないカジノもあります。ギャンブルができる年齢は、国により違うため、必ず、オンラインカジノを利用する前に確認しておきましょう。
現状、日本にはオンラインカジノに関する法律がありません。今後、法律が定められる可能性もあるため、小まめに確認しておくことが大切です。
オンライン ポーカー
オンラインポーカーも、そのほとんどは海外で運営されているサービスなため、運営会社の所在地の法律で利用可能な年齢が変わります。初めて利用する際は、利用規約を確認しておきましょう。
オンライン ポーカーに関する法律 (年齢制限)
オンラインポーカーの年齢制限に関しては、運営会社のある国の法律が適用されます。そのため、18歳以上ならギャンブルができると定められていれば、18歳以上ならプレイできるでしょう。
日本国内には、オンラインポーカーに関する法律もありません。オンラインカジノ同様に、今後、法律が新しく定められる可能性はあるため、見逃さないよう注意しておいてください。
オンライン麻雀
最近では、オンラインで麻雀を楽しめるサービスも登場しています。現状、日本にはオンラインでプレイできる賭け麻雀に関する法律はありません。そのため、オンライン賭け麻雀を運営している会社のある国の法律を確認し、利用するようにしましょう。
賭け麻雀を規制する法律(年齢制限)
オンライン賭け麻雀を規制する法律は、日本にはありません。そのため、何歳から利用できるかは、オンライン賭け麻雀を運営している会社の国の法律を元に判断するようにしましょう。現状では、オンライン賭け麻雀を日本から利用しても問題ありませんが、新しく法律が定められる可能性はゼロではないため、小まめに確認しておくことが大切です。
スポーツベッティング
スポーツベットギャンブルができる年齢は、運営している会社の国の法律に左右されます。
そのため、運営会社の登録所在地の法律で、20歳以上と定められていれば、20歳を超えていなければ、利用できません。
スポーツ賭博に関する法律(年齢制限)
現在、日本国内には、スポーツベッティングを規制する法律はありません。そのため、スポーツベッティングの運営会社のある国の法律に定められた年齢以上なら利用可能です。現状では年齢制限、利用を規制する日本国内の法律はありませんが、今後、新たに定められる可能性はあるため、チェックしておきましょう。
ギャンブルと学生
18歳以上はギャンブルができる年齢ですが、市区町村によっては、迷惑防止条例で、高校生のパチンコ・パチスロ店への入場を規制している場合があるでしょう。また、学校の校則に記載がある場合も多いため、望ましいとは言えません。2022年から日本の成人年齢が18歳に引き下げられましたが、ギャンブルに関する年齢制限は変更されていないことを覚えておきましょう。
学生に関する賭博行為の規制
インターネットで学生のギャンブルに関して検索すると、禁止という情報を見かけることもあるでしょう。
これは、2004年までは、競馬に関する法律で、学生の公営ギャンブルが規制されていたためです。2005年に法律が改正されてからは、学生でも制限年齢を超えていれば、問題なくギャンブルを行うことができます。
競馬法が改正されたことをきっかけに、競艇、競輪など、他の公営ギャンブルも、次々と法律が改正され、現在では、日本国内で楽しめる公営ギャンブルは、すべて20歳以上なら購入可能です。
19歳から可能なギャンブル
19歳以上からできるギャンブルも日本にはあります。どのようなギャンブルなのか、確認しておきましょう。
スポーツくじ(TOTO)
サッカーのチームのどちらが勝つかを予想して賭けることのできるスポーツくじは、19歳から購入できるギャンブルです。19歳未満は利用してはいけないと法律で定められているため、注意しましょう。
スポーツくじに関する法律(年齢制限)
第九条 十九歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。 引用元:スポーツ振興投票の実施等に関する法律 |
スポーツくじの利用可能年齢は、スポーツ振興法により、定められています。19歳未満の者は購入もできないし、成人が購入したスポーツくじを譲り受けることもできません。
ただの禁止事項として定められているだけでなく、もしも違反した場合、50万円以下の罰金が発生すると、別の条項に定められています。19歳以上になるまでは、軽く考えて手を出すことは控えておいた方が良いでしょう。
20歳から可能なギャンブル
日本で20歳からできるギャンブルは、公営ギャンブルと呼ばれるものです。競馬、競艇、競輪など、テレビCMなどで見かける機会も多いでしょう。
公営ギャンブル
日本でお金を賭けて楽しんで問題ないと、国が認めているギャンブルです。競馬、競艇、競輪、オートレースがあり、それぞれ、法律があり、20歳以上でないと利用できないと、定められています。
公営ギャンブルに関する法律(年齢規制)
公営ギャンブルは20歳以上でないと、利用できないと定められています。それぞれのギャンブルごとの法律で、どのように定められているのか、詳しく確認してみましょう。
競馬
第二十八条 二十歳未満の者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。 引用元:競馬法 |
競馬の年齢制限に関しては、競馬法により、20歳以上からできるギャンブルと定められています。現状では、20歳未満で馬券を購入、譲り受けた側には罰則はありません。しかし、20歳未満であれば、馬券の購入は行わないことが大切です。
自転車競技
第九条 二十歳未満の者は、車券を購入し、又は譲り受けてはならない。 引用元:自転車競技法 |
競輪に関しては、自転車競技法により、20歳以上であれば、車券を購入できると定められています。競馬と同じく、20歳未満で車券を購入、譲り受けた側には罰則はないものの、禁止されているため、購入は行わないようにしましょう。
ボートレース
第十二条 二十歳未満の者は、舟券を購入し、又は譲り受けてはならない。 引用元:モーターボート競走法 |
ボートレースの年齢制限は、モーターボート競争法の第十二条で20歳以上からできるギャンブルと定められています。公営ギャンブルは、どの競技もなのですが、20歳未満の者が舟券を購入、譲り受けても罰則はありません。しかし、販売窓口の担当、譲り受けた相手に迷惑がかかるため、このような行為は避けましょう。
オートレース
第十三条 二十歳未満の者は、勝車投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。 引用元:小型自動車競走法 |
オートレースは、小型自動車競走法により、20歳以上からできるギャンブルと定められています。他の公営ギャンブルと同じく、20歳未満の者が勝車投票券を購入しても罰則はありません。しかし、法律において、禁止されているため、絶対に20歳未満での投票券購入は避けてください。
カジノ
2029年の秋ごろに開業を予定している大阪のカジノ(IR)は、20歳以上からできるギャンブルです。IR整備法に定められているため、開業した際には、1度は訪れてみると良いでしょう。
これまで、ギャンブルを規制する日本国内の法律は、運営側を取り締まるものが多かったのですが、IRに関しては、年齢制限に違反して入場した利用者にも罰則が定められています。高額な罰金、または懲役刑が課せられる重いものなので、年齢制限は守るようにしてください。
第六十九条 カジノ事業者は、政令で定める場合を除き、次に掲げる者をカジノ施設に入場させ、又は滞在させてはならない。 一 二十歳未満の者 |
第二百三十七条 2項 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。 一 第百七十三条の規定に違反して、カジノ施設に入場した者(第六十九条第二号に掲げる者に限る。) 引用元:特定複合観光施設区域整備法 |
お金を賭けなければ年齢制限はない?
最後に、ちょっと目線を変えて、ギャンブルとはなにかということを考えておきましょう。
今回ご紹介したような規制によって制定されているギャンブルというのは、金銭や物品を賭けて行うベッティング行為のことです。「金銭や物品を賭けて行う」というのはポイントで、ベッティング行為であっても、金銭や物品を賭けていなければ規制の範囲ではありません。
中学生でも遊べるポーカールーム
例えば、いま東京や大阪で大人気の「ルーツROOTS」は、金銭を賭けずに楽しむポーカールームです。「ルーツ」は「Poker for Everyone」とうたっているように、12歳以上から利用可能です。
16歳未満は18時以降、保護者の同伴が必要だったり、18歳未満は、22時以降は利用不可といった安全性に基づいた規定はあるものの、ゲームに興ずるという点では、成年に達していなくても可能です。
オンラインやパーラータイプの麻雀サロンも同様で、お金を賭けないタイプなら、成年に達していなくても参加可能。細かい規定は、お店の判断次第となります。年齢制限は、あくまでも金銭や物品を目的とした賭け事に付随する規定であることを覚えておきましょう。
18歳から遊べるおすすめオンラインカジノ
オンラインカジノの年齢制限は運営ライセンスを発行する国や地域の法制に依拠しますが、ここでは18歳から遊べるおすすめのオンラインカジノをご紹介しておきましょう。
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ギャンブルと年齢制限 まとめ
今回ご紹介したように、ギャンブルに興じるには、日本国内でも、国外でも、種類ごとに年齢制限が定められています。宝くじのように、年齢関係なく楽しめるギャンブルもあれば、公営ギャンブルのように20歳以上と定められているものもあります。
また、ギャンブルとはあくまでもお金や物品を得ることを目的とした賭け事のことで、お金を賭けない賭け事であれば、ポーカーでも麻雀でも、未成年でも行えます。
オンラインカジノ、スポーツベットなど、海外の会社が運営しているギャンブルに関しては、運営会社の所在地の法律が適用されます。利用する前には、必ず、オンラインカジノの利用規約などを確認して、違反しないように注意しましょう。
どのギャンブルも年齢制限には気をつけるべきですが、節度を守って楽しむ分には、問題はありません。
良かったぁ。お金を賭けてなければギャンブルじゃないんですね。安心しました!
ギャンブルの年齢制限には未成年の犯罪を抑止するという側面があるんだよ。
僕はお金を賭けてなかったし、非行にもはしらなかったからOKです!
良かった、良かった。