カジノファンならMICE(マイス)という言葉を耳にしたことがあるはず。「え、知らない」という人でも、「カジノ法案(統合型リゾート推進法案)で話題になったMICEですよ」と言われると、「ああ、あの」とピンとくるのではないでしょうか。

MICEとはMeeting(ミーティング)、Incentive Travel(研修旅行)、Convention(国際会議)、Exihibition/Event(展示会や催し)の頭文字を並べた言葉です。「カジノ法案」で話題になったMICE施設とは、こうした行事をを行うための大規模施設のことを指しています。
カジノ法案(統合型リゾート(IR)推進法案)、正式名称は「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」が連日報道され、法案成立に向けた議論が着実に進んでいるようです。
統合型リゾート(IR)とは、国際会議や展示会などのいわゆるMICE施設、ホテル、劇場、映画館、遊園地、ショッピングセンター、レストラン、スポーツ施設、スパなどの温浴施設、カジノなどを一つのエリアに集めた複合観光地のこと。新たなカジノ施設の誘致を進め、収益を上げるための要です。MICEは今後の国家経済戦略のキーワードであり、カジノは経済成長の起爆剤となる可能性があります。
実際、台湾、マカオ、シンガポールのカジノは、巨大な宿泊施設、複数の会議室、多彩なレストラン、ショッピングセンター、アトラクションなどを備えた統合型リゾートで、MICEイベントの誘致に強い競争力を持っています。これらの都市が持つ「ギャンブルの顔」はその特徴のひとつに過ぎないのです。

マカオに巨大なカジノリゾートをオープンしたラスベガス・サンズの代表であるアデルソン氏は、日本でオープンしたい場所として、東京と大阪を挙げています。世界中からMICE需要を呼び込む総合カジノリゾートを作るのにふさわしい場所だからという理由です。
日本は、アジアの多様な人々が集まる「ピープルハブ」を目指しており、そのためにカジノリゾートが誘致されれば、大きな経済効果が期待できます。
かつてカジノ都市といえばアメリカのラスベガスでした。しかし、今ではマカオがラスベガスの5倍の収益を上げる世界最大のカジノ都市となっているのです。他の産業と同様、アジアの活力はすでに欧米を凌駕しています。
一方で、北朝鮮を含む世界100カ国以上にカジノがあるのに、カジノがないアジアの代表的な国として大陸中国とともに日本が残っています。カジノ都市間の競争が激化する中、日本も今後は香港マカオやシンガポールに次いで人が集中する統合型リゾートに特化し、MICEを切り札にする必要があるのではないでしょううか?
グラスワイン片手にオンラインカジノでライブカジノを楽しみながら、MICEの切り札としての日本について考えてみました。